出穂時期を迎えぐんぐん成長中です

 7月の中旬頃から全国的に暑くなっておりますが皆さまいかがお過ごしでしょうか。ここ新潟県上越市もやはり30℃越え、猛暑日にせまる毎日で気を抜くと倒れてしまいそうになる程。なので穂肥散布や草刈りなどの屋外作業中は、塩分入りの飴や水分補給、定期的な休憩は欠かせません。

 そんな中、田んぼでは早生品種の稲がようやく穂を出し始めました。ここまで丹精込めて育ててきた稲が、梅雨の間にたっぷり雨をもらって青々とした稲姿を見せてくれています。これから続々とコシヒカリや新之助などの品種が出穂していきます。水稲は穂が出る頃に最も水を必要とするので、十分な水管理を徹底したいところです。間もなく収穫の季節、早いものは8月末から稲刈りが始まります。自然の恵みで育った美味しいお米を皆様にお届けできるようもうひと頑張り!農場の新米をどうぞお楽しみください!

大切にしたい文化

 ニュース等でご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、食品衛生法の改正により梅干し等漬物の製造販売に営業許可が必要となり、今まで各自宅で作って販売していた漬物が今年の6月以降販売できなくなりました。消費者の安全を守るための法改正である一方で、専用の加工施設の設置が負担となり、製造を断念する農家の方も多いようです。時代の変化のなかで仕方のない部分もあると思いますが、高齢化の進む農業者の生きがいのひとつが失われるのはやはり寂しいですね。

 農場では今年も梅干しとらっきょう漬けの仕込みが始まっています。毎年地域の方々の力を借りて昔ながらの製法で作る漬け物は、むら市場でも人気の商品です。他にも笹もちや甘酒、押し寿司、味噌など伝統の食文化を守り伝えていくのも、農場が担う大きな役割のひとつなのかもしれません。

謎の音の正体は…?

 初夏の夜明けに、自宅の窓の外から虫の声。ちょっと早いけれど季節の風物詩ですね。ただ、注意して聴いてみるとあまり聴きなれない「ジーーーー…」という機械のような音が聞こえてきます。お!これは先日のテレビ番組の謎解きコーナーで紹介されていた音!そのコーナーでも「音のする場所を探しても何もいない、なんの音???」といった内容の質問だったのですが、その正体は昆虫のケラ(通称オケラ)。地面に潜って音を出しているから探しても見つからないのだそうです。

 というわけでこのケラという虫、モグラのように存在は知っているけれどほとんど見たことがない生き物かというとそうでもない。春先に耕うんや代掻き作業後の田んぼでしょっちゅ目にする、我々農作業をしている人間にとってはむしろ馴染みのある存在なのであります。ただ、いざ写真を撮ろうと探してみるとこれが見つからない!田んぼの草刈り草取りをしていると地面の謎の穴を見かけますが、それがケラなのかネズミやもぐらなのか、はたまた蛇なのか?掘って確かめるのはさすがに躊躇してしまいますね…

むら市場information☆

 蒸し暑い梅雨が過ぎいよいよ本格的な夏のスタートですね。むら市場では色とりどりの新鮮な夏野菜がたくさん店頭に並んでいます。夏野菜には水分やカリウムが多く含んでいるものが多く、体にこもった熱を下げる働きがあります。そのため、夏バテや熱中症予防にも効果的!旬の野菜にはその時の気候に負けないための栄養がたっぷりふくまれているので、ぜひ積極的に夏野菜を食事に取り入れてくださいね。

 そして前回の農場便りでキッチンカーの話がありましたが、カレー屋さんに続き、ご縁があってタコスのキッチンカーがむら市場に来てくれました!かっこいいアメ車でけん引して真っ黒なフードトラックで販売している、タコス好きな会社員が始めたタコス屋さん🌮オリジナルスパイスで味付けしたひき肉と野菜たっぷりの具沢山絶品タコスです!スパムむすびには農場の平飼い卵を使っていただき好評でした♪今後のキッチンカー出店予定はインスタグラムでチェックしてください!

 農場のヤギさん達は、今年も市内外の小学校からスカウトがあり、9月から11月まで何頭かむら市場を離れ、小学校でお世話になります。ヤギ舎は少し寂しくなりますが、ぜひたくさん会いに来てくださいね!

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